当院でご紹介した病気の他に多くの疾患がありますので、下記に簡単にご紹介をしますが、これらの疾患はCTやMRIなどの専門的な機器や特殊な知識を有したスタッフが対応する必要があるため、森ノ宮メンタルクリニックでは患者様に適切な治療をご提供できない可能性がありますので、専門施設をご紹介をすることがあります。
パーソナリティ障害とは、多くの方と比べて、違う行動や極端な考えや行為をしてしまい、本人が結果として日常生活に支障をきたしてしまう状態や周りの方々が困ってしまう症状です。パーソナリティ障害は主に、以下の3タイプに分けられています。
摂食障害は主に『拒食症(食べることを拒む)』と逆に『過食症(極端に大量に食べる)』の2種類あります。この2つの症状が交互にあらわれる場合もあります。また、摂食障害は特に若い女性に多く見られる傾向があります。摂食障害の原因は無理なダイエットやストレス、また思春期の女性の場合は体重が増えることに対する恐怖感が摂食障害の引き金になるケースがあります。
PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder)は心的外傷後ストレス障害とも呼ばれています。突然の生命に危険が迫るようなとても強い恐怖や、天災、事故、暴行、脅迫などの強い精神的衝撃を受けたことが原因で、その出来事を繰り返し思い出して恐怖がよみがえってきたり、その出来事に似たような場面を避けたり、逆にそのような場面を思い出すことができなくなったり、神経が常に過敏になり、イライラして集中できず、不眠になる等、社会生活に影響を及ぼす症状に悩まされる病気です。
手首自傷症候群はよく「リストカット」と呼ばれることが多いです。主には自分の手首や腕をカッターナイフ、かみそりなどの刃物で切り刻み、それを何度も繰り返す行為です。人間関係の問題や仕事での失敗や悲しい・辛い体験が行動のきっかけになり、精神的な影響が大きいです。また、切った事で落ち着きを取り戻しますが、前述のようなきっかけで再びリストカットを繰り返してしまいます。
アダルトチルドレンは、親からの虐待、親のアルコール依存症、両親の険悪など何らかの問題のある家庭(機能不全家庭)で育ち、成人しても子供の頃の体験がトラウマ(心理的外傷)として残ってしまい、対人関係が苦手であったり、社会環境にうまく馴染めないなどが原因で、日常生活に悪い影響を与えてしまいます。