産後うつとは、出産の後に精神的に不安定な状態になることです。
産後うつは出産によってホルモンバランスが乱れることと、育児に対する不安や環境の変化といったストレスの2つが原因と考えられています。
産後の精神的な疾患は大きく以下の2つに分類することができます。
産後うつはその名前の通り出産後にかかる病気です。
マタニティーブルーの場合、出産後10日程になりやすく、特に出産後2日から4日ごろがピークと言われています。
産後うつは出産後1ヶ月以内が発症の目安で、マタニティーブルーから産後うつに移行することもあります。(5%程度が移行すると言われています。)
産後うつの治療は一般的なうつ病と基本的には同じで、ストレスを減らすための環境調整と症状を抑えるために必要に応じて薬による治療を行います。
薬は主にうつ状態を抑える薬を用いますが、症状に合わせて睡眠導入剤や不安を抑える薬を出す場合もあります。薬については授乳に影響のない薬を選択します。
環境調整については、育児による負担やストレスを軽減するために、パートナーやご両親などの協力も必要になってきます。
・症状が治ったと思い、患者様の判断で薬を飲むことを止めてしまったために、再び症状が悪化してしまうことが多くあります。飲んでいただく薬の量は患者様の状態を見極めた上で調整しています。飲む量・回数は医師の指導に従ってください。
・しっかり身体と心を休めてください。心を休めるには、答えのないことについて考えすぎないことです。また、気分転換を無理にしようと外出などをする方も多いですが、かえって逆効果になることが多いです。無理に気分転換をしようとしないでください。